久喜市 いしはた歯科クリニック|かみ合わせを見る時の紙で歯科医は何を診ているのか?

かみ合わせを見る時の紙で歯科医は何を診ているのか?

公開日:2018/06/01

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。

歯科治療で詰め物やかぶせ物をした後に、赤や青の紙を口の中に入れて「カチカチ噛んでください」と言われることってありますよね?
これは何を診ているのでしょうか?


色の付いた紙は、咬合紙(こうごうし)といって、噛んだ歯の部分にカーボンのインクが付くことで、噛み合わせで接触している部分と接触していない部分を調べることができます。

咬合紙の色は、主に赤と青の2種類があり、用途に応じて使い分けています。
例えば、赤色の咬合紙はカチカチと噛んだ状態、青色の咬合紙は、左右でギリギリさせたときの状態を比較して、噛み合わせがズレている位置を見極めます。

歯が湿っていても印記できる咬合紙、唇や指に色が付かない咬合紙、フィルム製で数回使いまわせる咬合紙、噛んだときの圧力によって色の濃淡が分かる咬合紙など、様々な種類が用意されています。

 

 

咬合紙を使う上で注意すること

咬合紙の厚さに注意
咬合紙には、10μmから100μmまでの厚さがあります。
最初は厚い咬合紙で噛み合わせを調べ、次第に薄い咬合紙で噛み合わせを調整した方が、精度の高い噛み合わせになります。
もちろん、最初から薄い咬合紙を使って、噛み合わせを調整していく場合もあります。

いしはた歯科クリニックでは、30μmの咬合紙を使って、患者様の噛み合わせをチェックしています。

患者さんの頭の位置と診療台の傾きで注意

噛み合わせを診察するときに、頭の位置や診療台の角度によって、噛み合わせ具合に影響が及びます。

以下のケースでは、噛み合わせが変わってきます。

1. 頭をおこした状態でカチカチ

頭が起きた状態は、自然頭位という位置になり、人間にとって適切な顎の位置を再現できます。

2. 治療台を水平にたおしてカチカチ

診療台を水平に倒した状態で噛むと、顎が後下方へ移動します。
頭全体の重力によって顎が落ちてくるためです。
正常の位置よりも、約800μmほど下がると言われています。

3. ヘッドレストを倒したときに上を向いてカチカチ

ヘッドレストを後ろに倒すことは問題ありません。
しかし、上を向いた状態は、顎周りの皮膚や筋肉が進展して、顎が後方へ引っ張られることがあります。そのため、本来の位置よりも約400μmほど、下の歯が後ろにずれることになります。

咬合紙で噛み合わせを診る時の姿勢

患者様の体や頭の向きによっても噛み合わせ位置が変わります。
そのため、咬合紙で噛み合わせをチェックする場合は、診療台を垂直にして頭を起こすか、顎の位置がずれない程度にヘッドレストや診療台を倒して、調べる方法がいいでしょう。背板は25度、ヘッドレストは35度くらいの角度がいいと言われています。
もちろん、患者様によって身長や体型、首の長さなどが違うため個人差はあります。その点も合わせて考慮が必要です。

咬合紙の厚さって重要なの?

実は、目と歯は同じ構造をしており、脳は1μ(ミクロン)の厚さの違いも感知できます。そして、内臓の作用とも深く関わってきます。噛み合わせの調整が厚い咬合紙でしか調べられなかった場合、正しい噛み合わせの精度になっている可能性は低いです。かぶせ物や詰め物の高さが低くなると、違和感がなくなりますが、後々の噛み合わせに悪影響を及ぼします。
結果的に他の歯への負担が増したり、歯の全体で噛み合わせの位置が低くなってしまいます。
また、顎の位置が高くなりすぎても顎関節症の原因になります。噛み合わせは高くても低くてもダメで、正しい位置に調整する必要があります。

まとめ

咬合紙の使用用途は、被せ物の製作から、被せ物をした歯と隣の歯との間隔調整、噛み合わせの確認、噛み合わせの改善まで、幅広いです。
咬合紙によって印記をもとに歯を調整したり、印記された咬合紙の状態を光に投下させながら調整したりします。
噛み合わせを診断するときには咬合紙は必要不可欠な存在です。

 

久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック

院長 石幡一樹

 

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