- インプラントの構造とは
- 嚙む力の比較
- 平均寿命と健康寿命
- ガイドサージェリー
- インプラントの流れ
- 当院で使用しているインプラントについて
- インプラント保証システム
- 埋入方法の種類
- インプラントができないと言われてしまった方へ
- インプラントQ&A
- インプラント費用目安
- 支払い方法について
インプラントの構造とは
天然の歯に近い構造を持つインプラント
インプラントとは、失ってしまった自分の歯の代わりに使用する人工の歯のことです。歯茎の上から被せるだけの入れ歯やブリッジとは違い、天然の歯と同じように根っこがあるのが、インプラントの特徴です。この「根っこ」によって咬む力がより伝わり易くなります。
インプラントを用いて治療した歯と従来の入れ歯やブリッジとの違いは大地に根を張った植物と、鉢に植えられた植物の違いに例えられています。
入れ歯とインプラントの違い
他の医療分野でも使用される治療法
インプラントの「根っこ」と呼ばれる部分をフィクスチャー(インプラント体)と言います。
このフィクスチャーには「チタン」と呼ばれる金属が主に使用されています。
このチタンは金属でありながら、分子レベルで人間の骨とよく似た構造になっているため、身体はチタンを異物と認識しません。そのため、骨はチタンを取り込んで結合し、人工的に埋め込んだ歯でも、しっかりと支えてくれます。
インプラント治療はこのように、チタンと骨の結合が発見されたことにより生み出され、発展してきた治療法なのです。現在、インプラントの治療法は歯科だけではなく、骨折の治療など他の医療分野でも幅広く使用されています。
インプラントの進化と安全性
インプラントは長年の研究によってめざましい進歩を遂げてきた治療法です。1965年に世界で初めてインプラント埋入に成功して以来、治療を受けた方は現在までに約100万人以上。40年以上にも及ぶ臨床経験から、インプラントは一人ひとりのご要望に応えられる身近な治療法として定着してきました。そして現在では、治療技術のさらなる進化によって、より安全にインプラント治療を受けていただける環境が整ってきました。
- 咬む力の比較
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自分の歯 100% インプラント 90%(保険適応外) ブリッジ 60% 部分入れ歯 30%(保険可・保険外もあり) 総入れ歯 20%(保険可・保険外もあり) ※インプラント治療は保険適応の対象外になります。
平均寿命と健康寿命とは


令和元年:厚生労働省調べ


令和元年:厚生労働省調べ
平均寿命と健康寿命の差は10歳以上ある
日本は世界トップレベルの長寿国になりましたが、平均寿命と身体が健康であるという健康寿命はイコールではありません。要介護や認知症、身体の不具合を抱えながら長く生活するのはとてもつらいことです。この健康寿命を長く保つ要素として「噛む力(咀嚼力)」が大きく関わってきます。食べ物を、噛み切る・すり潰す・唾液と混ぜ合わせて飲み込む重要性は「奥歯できちんと噛む」ことがとても大切です。
オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルは
負のスパイラル
英語でオーラルとは「口腔」、フレイルは「虚弱」という意味で、オーラルフレイルは「噛む能力の虚弱化」を指し、これらが身体の機能低下へつながり、
要介護などの状態になりやすくなると言われています。
65歳以上の5人に1人は介護が必要!
では、奥歯がない・片方の奥歯しかない人は健康な人に比べて、どれくらいリスクがあるでしょうか?
奥歯が無いと・・・

- うつ・閉じこもりになるリスク
- 1.78倍
- 転倒しやすくなるリスク
- 2.5倍
- 認知症になるリスク
- 2.0倍
- 入れ歯を使っている人に認知症になるリスク
- 1.09倍
- 死亡リスク
- 2.5倍
嚙む力はおおよそ90%の力で噛むことが可能です

実際にはどのくらい持つの?
インプラント | 10年~25年 (30年というデータも!) |
入れ歯 | 10年程度 (保険適応外の自費の入れ歯) |
つまり・・・
しかも付けたまま外すことなく自分の歯のように使えます!※歯茎が痩せ細るリスクも大幅に減少!
切開部分を最小限にできる
ガイドサージェリーとは?

インプラント治療で最も重要なことは、患者さまの術中の負担や不安感をどれだけ軽減できるかという点だと当院では考えております。正確にインプラントを埋入することはもちろんですが、切開部分を最小に、確実に行うことで痛みや治癒の点でも患者さまの第二の歯となるインプラントでの通常の生活に早く戻れるよう当院ではガイドサージェリーを導入しております。
ガイドサージェリーとは、立体的な3D撮影が可能なCTレントゲンで取得した患者さまの口腔内全体の画像を、神経の部位まで写し出し、そのデータを元に正確にインプラントを埋入するためのテンプレートのことを指します。またそのシステム全体を指します。
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ガイドサージェリーの
メリット - 正確にインプラントを埋入する
- 周囲を傷つける切開部分を小さく手術が可能
- 骨や神経部分を正確に把握でき、患者さまに合わせた治療が可能
- 腫れや痛みが少ない。(親知らずの抜歯より腫れが少なく痛みも少ない)
01骨密度まで把握し、口腔内情報を患者さまにしっかり説明・共有!

インプラント手術において患者さまの負担を少なく、正確な手術をするには徹底した事前調査が重要です。CTレントゲンによる正確な撮影とシミュレーションで計画をしっかり立てて患者さまにご説明させて頂いております。
02埋入位置、神経の位置などを正確に把握できる

患者さまの歯の生え方や、その下に走る神経の位置は一人ひとり違います。
あらゆる角度から検証し、神経を傷つけることなくパーフェクトな手術を行います。
03患者さまに適切なサイズをお作りします

患者さまに埋入するインプラント体の種類は何百もの種類があり、情報は常にアップグレードされ、新しいものが開発されています。
当然、患者さまに最適なものを発注しベストなインプラントを提供します。
診察から治療完了までの
インプラント治療の流れ
- 1初回無料相談(インプラント治療についての治療計画の説明と相談)
- 失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の硬さ、大きさ、位置により、治療法にも様々な選択肢があります。患者さまに無理のない治療を総合的に検討した上で、治療計画が立てられます。
- 2精密検査~治療のご契約
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インプラント治療に必要な口腔内のデータを取り、レポートを作ります。その上で患者さまにどのような治療を行うかを説明します。ご納得いただきましたら支払い方法なども含めて治療のご契約になります。
- 3一次手術(インプラント歯根部を植立)
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歯茎を切開し、埋入する部分に穴をあけてインプラント体を埋め込みます。手術は局部麻酔を行います。感覚的には通常のインプラント手術は抜歯程度の感覚と言われており、インプラント1本あたり30分~60分程度かかります。
※麻酔をしますが意識は無くなりません。自分自身で普段通り呼吸が出来て、呼びかけなどにも反応できる状態にて手術を行います。
- 4抜歯(手術部位の確認)
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一次手術後、約1~2週間ほどで抜糸をし、手術部位の確認を行います。
- 5治癒期間(安静期間)
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個人差はありますが、3~6ヶ月の安静期間を置くことで、インプラント体と骨がしっかり結合するのを待ちます。一般的には下顎で2ヶ月程度、上顎で3ヶ月程度です。(この期間、仮の歯を使用できる場合もあります。)
- 6定期検診(手術部位・口腔内の検診)
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手術後は3週間~1ヶ月程度にご来院していただき、手術部位の経過観察と共に口腔内の定期検診と歯のクリーニングを行います。
- 7二次手術(支柱の取り付け)
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顎の骨に十分一体化していると判断されたら人工の歯を取り付けるためのアバットメントを装着します。さらに歯茎が治癒するまで2~6週間待ちます。
- 8装着(人工の歯を作製・装着)
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あらかじめ作っておいた人工の歯を装着します。
手術時間や治癒期間が比較短く済みますが、顎の骨の状態により、リスクが高まる可能性があります
インプラントで治療した部分は通常の歯より歯周病とよく似た『インプラント歯周炎』になりやすいデメリットがあります。インプラント部分への正しいブラッシングやご自分に合わせたセルフケアの方法をしっかりと指導致します。
また3~6ヶ月に一度は当院で定期検診を必ず受けましょう。