緊張型頭痛やTCHを改善するスプリント
公開日:2019/04/05
- カテゴリー:
- 顎の痛み・顎関節症
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇っており、やや肌寒いです。
一昨日TCHと緊張性頭痛の関連性について書かせていただきました。
今回は自分で行う認知行動療法とは別でいしはた歯科クリニックで考案したオーダーメイドスプリントについて書きます。
当院では多くの医院のように単にマウスピースをはめて様子をみて下さいなんてことは絶対にしません。
これは日本顎関節学会的にも意味がないことがわかっております。
さて、起きている時の歯列接触壁(TCH)は意識することである程度改善が出来ます。
しかし睡眠中の歯の接触は防ぐことが難しいです。
ということでマウスピースを使用することが必要になります。顎関節症のある方にはTCHも伴っていることが多いです。
症状のある側を左顎関節部だとすると下顎を痛みのない右前方にけん引します。
顎関節症の症状がなく、単純にTCHのみが原因で緊張型頭痛のある患者さんも結構いらっしゃいます。
このケースでは当院では普通の噛み合わせの方の場合、下顎を単純に前方に出していただき、下の前歯と上の前歯が先端で噛む位置をまずは覚えていただきます。
そしてこの位置で上顎にマウスピースを入れてさらにプラスチックを盛りたし下の前歯とマウスピースのみが当たる状況を作ります。この時当然奥歯には隙間が出来ます。
この状態で夜寝ていただけば、寝ている最中の喰いしばりや歯ぎしりを容易に防ぐことが出来ます(^-^)
マウスピースを正しい位置ではめておけば奥歯で噛むことが出来ず、無用に歯と歯を接触させて筋肉の疲労により、頭痛になる要因を改善することが出来ます。
当院では厚み0.8mmの薄めの物を使用しております。
8人に1人くらいが寝ている時にこのマウスピースがはまっていると睡眠障害になるのでつけて寝ることが困難ですと言われます。
しかし8人中7人は平気なので概ね有効と言えるでしょう(^-^)
また起きている時でも家で一人でいる時や勉強している時ははめておいて下さいと指導しております。
お食事する時や人と話すときは当然外してください。また、出来る限り長い時間使用してくださいと言うことも伝えています。
保険のマウスピースにプラスチックを足して、下顎を動かして使用するという点が新しいです(^-^)
当院では緊張型頭痛で悩んでいた患者さんもみな良好な経過を示しております(^-^)
困っている方は是非いらしてくださいね(^-^)
久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック
院長 石幡一樹
KAZUKI.ISHIHATA