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医療法人社団樹伸会 いしはた歯科クリニック

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)について

公開日:2015/04/07

理事長 石幡 一樹
KAZUKI.ISHIHATA

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は昨日に引き続いて小雨で寒いです。
まさに寒の戻りですね。
風邪をひかないように気をつけなくては。
私はなぜか身体が非常にだるいです。

今回は、歯の根の先にある歯根膜が炎症したり、膿が出てきたりした際に生じる「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」について紹介します。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)について

 

虫歯が悪化すると「根尖性歯周炎」という病気にかかります。
多くの患者様が悩まされる病気なので、詳しく紹介していきます。

虫歯が悪化して、細菌の感染が歯根を越して、歯槽骨(顎の骨)まで行き着くと、根尖性歯周炎になります。
根尖性歯周炎は、痛みがほとんどなく、口腔内のレントゲン写真で初めて認識できる場合が多いです。
これを、慢性根尖性歯周炎と呼びます。
慢性根尖性歯周炎に対し、歯が抜けるような痛みから、痛みに耐えられない強い咬合痛・自発痛に悩まされることもあります。
また、根尖性歯周炎の、原因となる歯の根元の歯茎が、ぷっくり腫れることもあります。
これを、急性根尖性歯周炎と呼びます。
根尖性歯周炎は、自然に治ることはなく、感染の元となる根管の治療を行うことで完治する病気です。

慢性根尖性歯周炎

慢性根尖性歯周炎は、痛みがほとんどなく、症状を自覚することはありません。
しかし、自覚しなくても、症状は悪化するため、放置するのは危険です。
慢性根尖性歯周炎をレントゲンで撮影すると、歯の根部分に黒い点が写ります。
黒く写るのは、炎症により骨が溶けてしまっているためで、骨がない部分には膿が溜まっている状態です。

病巣(びょうそう)が悪化しても自覚できないのは、嚢胞壁(のうほうへき)という膜によって、感染が拡大しないように閉じ込めているからです。
これを歯根嚢胞といいます。
感染が膜内に閉じ込められ、かつ、状態が悪化しなければ特に問題ありません。
ですが、状態が悪化している以上、膿が嚢胞壁内で増え、歯根嚢胞が大きくなります。

慢性根尖性歯周炎が大きくなると、歯がグラグラしたり、噛んだときに違和感を感じたりするようになります。
症状が悪化すると、歯がグラグラし、歯を抜かなければいけません。
また、風邪を引いたり、疲労が蓄積して免疫力が下がると、感染が拡大して、急性根尖性歯周炎の痛みが悪化します。
従って、症状の悪化を防ぐためにも、痛みが感じられなかったとしても、治療が必要になります。

治療法
治療法は、感染源を根本的になくすことです。
この場合、感染源は、虫歯によって発生した根管内の細菌です。
根管内の細菌を死滅させ、根管内に細菌が入り込まないように経路を塞ぎこみます。
完全に完治することで、根管外(歯槽骨)の細菌は居場所を失い、免疫細胞によって数が減っていき、治癒が進みます。

 

急性根尖性歯周炎

急性根尖性歯周炎は、慢性根尖性歯周炎が急性化することで発症します。
つまり、体調不良のときに発症しやすくなります。
症状は、強い痛みを感じ、特に咀嚼をするときに強い痛みを感じやすい特徴があります。
症状が悪化すると、根管内の膿が嚢胞壁を突き破り、骨膜も破り、歯肉まで細菌が行き届くと、歯肉が赤く脹れ上がります。
歯槽膿漏(しそうのうろう)という言い方をします。
歯肉が脹れ上がる前が一番痛みが強く、歯肉が脹れるとともに痛みは軽くなり、膿が出る段階ではほぼ痛みは感じなくなります。

治療法
急性根尖性歯周炎の治療法は、歯に穴を開け、歯の根っこまで届くように根管からファイルを入れます。歯の根っこ周辺に溜まった膿が逆流して、外部に放出されるようにします。
こうして膿を出すことができれば、痛みは消えます。
そして、抗生剤を投与し、炎症を緩和します。
治療のコツは、上手に膿を排出することです。
歯槽膿漏であれば、AA切開で膿を出します。
基本的に、急性根尖性歯周炎の治療は、膿の除去と抗生剤の投与です。
急性症状が緩和されれば、感染根管治療を行います。

歯のことでご相談がある方は是非いしはた歯科クリニックまでご連絡下さい。

久喜の歯科・歯医者
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