虫歯を削る器具に2種類について
公開日:2015/05/22
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こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は爽やかな晴天なので、暑すぎず過ごしやすいです。
今回は患者さんの視点にたって素朴な疑問に答えてみます。
以前患者さんから歯を削る器具について質問を受けました。
今回はこれについて書きます。
虫歯を削る器具は基本的には2種類あります。
歯医者では「タービン」と「エンジン」と呼んでいます。
それぞれの特徴ですが、タービンは回転数30~40万/分を有し、転速度が大きくなることで歯質、金属あるいは陶材などを効率よく切削できるものです。
エンジンは回転数は最大10000回/分程度しかありません。
この回転数の違いは患者さんの耳に届く音の違いになります。
タービンを使用している時は甲高いシュウィーーンという音になります。
一方でエンジンを使用している時は低い音でごとごとします。
よく患者さんに説明する時に私は飛行機の音と電車の音と言って違いを説明し、小さい子には電車ゴトゴトだよと言って怖がらないようにします。
ちなみにこの二つは用途も違います。
タービンは先に書きましたが、回転数が早いので健康な歯の一番硬いエナメル質も普通の削れます。
しかし、エンジンは回転数が遅いので虫歯で柔らかくなった歯質しか削れません。
健康なエナメル質にいくらエンジンのバーの先をあてても決して歯は削れません。
歯は一応生体で一番硬い物質ですからそんなにやわではないのです。
患者さんで歯を余計に削られると心配される方がおりますが、タービンではなく、エンジンでは決して健康な部分は削れないのでご安心ください。
エンジンで削る場合頭の方までゴトゴトという音がひびき、嫌がる方もいらっしゃいます。
患者さん個々で痛みに対する感受性は異なりますので削られていて、不快感があれば歯科医師に素直に痛いと言っていただくのが一番よろしいかと思います。
今回は切削する器具のタービンとエンジンについて説明しました。
久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック
院長 石幡一樹