下顎を後ろに引く力をとる! 顎関節症
公開日:2015/12/15
- カテゴリー:
- 顎の痛み・顎関節症
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇り空ですが、それほど寒くはありません。
今日で大先生が急逝してから3Wがたちました。大先生が診ていた患者さんにこのことを伝えると久々にいらした患者さんは涙を流されるか、大ショックを受けています。
父は本当に優しく、患者さんからも優しく、熱意の塊のような先生でいたととても慕われています。
Drとして患者さんから非常に愛されていたのだと実感致します。
私はというと父の行っていた顎関節症の治療を踏襲し、無事患者さんに対しても好結果が出ています。
ただ寂しさだけは想いがつのるばかりでどうにもなりませんね。
今回は大先生が日頃顎関節症の患者さんを診る時に注意していた下顎を後ろに引く力(後上方への力)について書いてみようと思います。
顎関節症の患者さんは総じて顔面の筋肉が緊張しております。
患者さんによっては顔面の表情筋が緊張してピクピクしている方もいらっしゃいます。
このピクピクをスパズムと呼びます。
口元の筋肉が緊張している方もいます。
今日の午後も顎関節症の方で口元がぴくついていました。
この方は当院の治療法をきちんと理解している方なので、ご自身でそのピクピクをきちんと認識していました。
さらに頤部(オトガイ)に梅干しと呼ばれる皺を作る方もおります。
頬や口元やおとがい部の周囲の緊張をとるためには鼻の下を伸ばして、上唇で上の前歯を覆う感じにします。
この顔をすると筋肉の緊張が全て取れます。
つまり下顎を奥に押し込む力が全てフリーに出来るのです。
鼻の下を伸ばすことはホウレイ線をとることにもつながりますので美容的にも素晴らしいです。
もう一つ下顎を後ろに押し込む力として口を開ける時に舌を引くことが悪いです。
このような患者さんは舌根を下げるのでいびきをかく傾向にあります。
では舌の位置はどこにあるべきかと言うと下の前歯の後ろです。
ここに常に位置づけることを意識することで舌の奥が持ち上がります。
そして下顎を後ろに押し込む力もとれます。
舌の位置も含めて鼻の下を伸ばしたりは今までやったことがなければ最初は慣れていないので違和感でしかありません。
しかし慣れてしまえばなんてことはありません。
そしてこれを習慣化するだけで様々ないわかんが改善するのです。
ですから頑張って実践してください。
当院では顎関節症の患者さん以外にもこの話をします。
歯医者だからと言って口の中を見てるだけのDrはだめなのです。
何か上記の内容について質問のある方は遠慮なくご質問ください。
久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック
院長 石幡一樹
KAZUKI.ISHIHATA