詰め物や被せ物には耐用年数がある
公開日:2016/05/21
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- 詰め物・被せ物
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は暖かで日中は半袖で十分な気温です。
お出かけ日和でどっかに遠出したくなります。
診療をしていてよく患者さんにこのように言われることがあります。
「銀歯のところは治したのでもう虫歯にならないです。」このように言われると???と思ってしまいます。
「どうしてですか?」と伺うと銀歯や金歯、プラスチック、セラミックなど一度治療して詰めたり、被せたりした歯はもう虫歯にならないと誤解していたようです。
このような方は大変多くいらっしゃいます。
口の中にある歯はおおむね一日三回食事に使用されます。
そのたびに60キロ~100キロの力がかかり、毎日休むことなく使用されます。
人によっては良くないですが、常に歯と歯を当てている方もいらっしゃいます。
銀歯に代表される修復物は厳密に仕組みは違うのですが、歯と接着材(のり)でつけらています。
しかし、口の中のような過酷な環境の中では、銀歯は一般的には5年~10年が耐久年数と言えます。
金歯になると20年以上問題なしということもよく見られます。
ちなみに父は金歯を入れて40年問題なしでした。
銀歯が外れていらっしゃる方は8~9割で外れた部位を診査すると虫歯になっています。
これは銀歯の耐久年数であり、仕方のないことなのですが、二次カリエスといって再治療で一番多いものです。
接着剤のあった部分が疲労し、その隙間から虫歯菌が感染するというものです。
保険のプラスチックにも同じことが言えます。
詰めたばかりの時は綺麗だったのがプラスチックは色素や水分を吸収してしまうので5年~10年で黄ばんできます。
またプラスチックと歯で接着している部位の隙間から二次カリエスになります。
仮に虫歯になっていなくても、大抵の方は黄ばみが気になってやり直しを希望されます。
しかし自費で使用できるセラミックは表面がつるつるしており、汚れも付きにくいので二次カリエスになりにくいです。
金歯は金が?むことで隙間を埋めてくれるので二次カリエスにやはりなりにくいです。
保険と自費の違いは再発のリスクが違うからだと言えます。
二次カリエスになって、虫歯を削る度に残っている歯の部分は徐々に少なくなっていきます。
運が悪いと抜歯になるかもしれません。
結論として物には耐久年数があり、耐久年数の差や詰め物が外れた時に中が虫歯になりやすい、なりにくいの差が保険治療と自費診療の差だとお考えください。
保険外診療(自費診療)は被せ物が白いからのみの理由で高いのではないのです。
長く使用できる用に優れた素材を使用でき、再治療のリスクが低いから費用が掛かるのです。
これは金属の物性の差、プラスチックとセラミックの材質の差であり、先生の腕ではありません。
もちろん保険診療でも十分に見かけ上の機能の回復は可能ですが、より長持ちする治療、歯を削らない治療、出来るだけ再治療をしたくない方はやはり自費診療の方が長持ちすると言えます。
特に神経を取ることにならないように奥歯に金歯やセラミックの詰め物をすることは一番のおすすめです。
ここまで読んでもよくわからない方は高価なもので考えてみましょう。
30万円のカバンを買ったとして、毎日毎日使用して一生持ちますか?答えは明白ですね。
絶対一生は持ちません。
なるべく再治療をせずに長く使用できるように自費診療はあるのです。
歯のことでご相談がある方は是非いしはた歯科クリニックまでご連絡下さい。
久喜の歯科・歯医者
いしはた歯科クリニック
院長 石幡一樹
KAZUKI.ISHIHATA