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医療法人社団樹伸会 いしはた歯科クリニック

入れ歯をすると喋りにくい!発音しにくい原因や対処法を解説

公開日:2022/09/21

理事長 石幡 一樹
KAZUKI.ISHIHATA

「入れ歯をすると喋りにくい」
「入れ歯をしたまま話すと発音がしにくい」

入れ歯をするようになってから、このような悩みを抱えるようになった方が多いのではないでしょうか。

入れ歯をすることで発音がしにくくなる・喋りにくくなることは、仕事や私生活にも少なからず影響が出るため、改善したいとお考えの方も多い筈です。

入れ歯をすることで喋りにくくなってしまうことを改善するためには、まず原因を知り、適切な改善策を把握するうにしましょう。

この記事では、入れ歯をすることで喋りにくくなってしまう原因・対処法に加え、喋りやすい入れ歯の種類や当院独自の取り組みについても紹介しています。

この記事を読むことで、ご自身が入れ歯をすることで発音しにくくなっている原因について理解ができ、今後どのような行動をとることで改善ができるのか参考になる情報を確認できるでしょう。

「入れ歯をして話すのが億劫になっている方」や「入れ歯をしたままだと喋りにくい状況を改善したいという方」は、ぜひ参考にしてみてください。

 

入れ歯をすると喋りにくくなる原因

入れ歯をすると喋りにくくなる原因として、下記3つが挙げられます。

・入れ歯に慣れていない

・入れ歯が分厚すぎる

・入れ歯と歯の間に不必要な隙間がある

 

それぞれ解説します。

 

入れ歯に慣れていない

入れ歯を入れ始めたばかりで喋りにくい場合は、単純に患者様自身が入れ歯に慣れていないことが原因である可能性が高いです。

入れ歯を初めて入れると、今まで何もなかったところに入れ歯があるような状態となるため違和感が出やすいです。

加えて入れ歯があることで、無い状態よりスムーズに舌を動かしにくくなってしまうことから、喋りにくくなっていることも考えられます。

 

入れ歯が分厚すぎる

入れ歯が分厚すぎると、喋りにくい原因となります。

入れ歯は入れる前はちょうどいいサイズに感じても、実際に口に入れてみると舌を動かすスペースが少なくなり、分厚いと感じる方が多いのです。

喋る際には舌をスムーズに動かすことが重要となりますから、入れ歯が分厚いために舌を動かしにくくなることで喋りにくいと感じる原因になってしまうのです。

 

入れ歯と歯の間に不必要な隙間がある

入れ歯が口内に合っておらず、入れ歯と患者様自身の歯の間に隙間ができていると、それが喋りにくくなる原因となるケースがあります。

このように不必要な隙間があると、上下の歯を噛み合わせた時に隙間から本来抜けることの無い空気が抜けて、発音しにくい・喋りにくい原因となってしまうのです。

 

入れ歯をして喋りにくい原因別の対処法

入れ歯をして喋りにくいことを改善するためには、原因に合わせて適切な対処をとることが大切です。

この記事では下記の3つについて解説します。

 

・発音トレーニングをする

・入れ歯をできるだけ削って薄くする

・空気が抜けないように入れ歯の形を整える

 

それぞれ解説します。

 

発音トレーニングをする

入れ歯に慣れていないために喋りにくい場合は、まず入れ歯に慣れることが大切です。

入れ歯に慣れるためにも積極的に入れ歯をしたまま、発音トレーニングをするようにしましょう

おすすめの方法としては、自分が喋っている時の録音をとり、苦手なポイントを客観的に把握することです。

自分が苦手なポイントを把握したら、その点を繰り返し練習するようにしてみましょう。

そうすることで、入れ歯を入れた状態でどのように舌を動かしたらいいのか、口をどのように開けたらいいのかわかるようになってきます。

一朝一夕で慣れることは難しいかもしれませんが、日々の積み重ねで入れ歯に慣れてきて喋りやすくなるはずです。

 

入れ歯をできるだけ削って薄くする

入れ歯が分厚いことが原因で喋りにくい場合、入れ歯をできる限り削って薄くすることで話しやすくなる可能性があります。

入れ歯を削る際は、自己判断で自分で削るのではなく、必ず歯科医師に相談をして歯科医師に削ってもらうようにしましょう。

歯科医師に相談する際は、入れ歯が分厚いことで喋りにくいと感じること、発音がしにくいと感じる特定の言葉などがあれば、その点も共有することを推奨します。

例えば、「タ行の言葉が喋りにくい」という悩みがある場合、その点を歯科医師も把握することで入れ歯のどの部分を削ったら良いか的確に把握しやすくなるためです。

入れ歯をすることで喋りにくい原因が、入れ歯の分厚さにあると感じた際は歯科医師に相談してみましょう。

 

空気が抜けないように入れ歯の形を整える

入れ歯が口内に合っておらず、入れ歯と患者様自身の歯の間に隙間ができていることが原因で喋りにくい場合、入れ歯を空気が抜けないように形を整える必要があります。

具体的には空気が抜けてしまう隙間を埋めなければならないので、隙間ができる部分を盛り上げて形を整える必要があるのです。

どのように形を整えたらいいかは、患者様のお口によって異なるため、何度か調整が必要になるケースも少なくありません。

さらに入れ歯の形が変わることで、別の不具合が出てしまうこともあるため、入れ歯の調整中に感じた不具合はしっかり歯科医師に伝えることをおすすめします。

 

何をしても改善しない場合の対処法

原因に合わせて対処をしても改善されない場合、下記の3つの方法を検討してみても良いかもしれません。

 

・インプラント治療を検討する

・自費の入れ歯を検討する

・セカンドオピニオンを検討する

 

それぞれ解説します。

 

インプラント治療を検討する

入れ歯で失った歯の機能を補うのではなく、インプラント治療で補うことを検討してみても良いかもしれません。

歯科におけるインプラント治療とは、失った歯の位置にインプラント(人工の歯根)を埋め込み、その上に義歯を取り付けることで失った歯の機能を補う治療を指します。

自費で手術が必要となりますが、見た目も噛み心地等も天然歯と同じように使用できるメリットがあるのです。

詳しくは当院HP「インプラント治療」で解説しておりますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

 

自費の入れ歯を検討する

現在、保険適用の入れ歯で喋りにくさを感じている方は、自費で作製できる入れ歯を検討してみるのもおすすめです。

保険適用の入れ歯でも喋りにくさを感じず問題なく使用できる方もいます。

しかし、人によっては保険適用で作る入れ歯が最適ではないケースもあるのです。

自費で作る入れ歯は、作り方や素材が限定されず患者様の口内に合わせて作製することができるため、自費の入れ歯に変えることによって喋りにくさが改善される可能性は十分にあります。

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いについて、より詳しく知りたいという方は当院HP「保険の入れ歯で本当に十分?選び方や自費が良い理由も解説」で解説しておりますので、参考にしてみてください。

 

セカンドオピニオンを検討する

喋りにくい原因が入れ歯にあり、何度も調整した上で改善がされない場合、セカンドオピニオンを検討しても良いでしょう。

今、治療をお願いしている歯科医師の対応が最良であるか、他に選択肢はないか確認するためにもセカンドオピニオンは有効です。

 

喋りやすい入れ歯の種類

様々な入れ歯の種類の中から、自費で作ることができる入れ歯で比較的喋りやすいとされている種類を2つ紹介します。

 

コーヌス義歯

コーヌス義歯は、茶筒のふたがはずれにくい仕組みを利用したドイツ式の精密入れ歯です。通常部分入れ歯は、金属製のバネを残っている歯にかけ、入れ歯を安定させるようにします。

一方、コーヌス義歯は残っている歯に金属の冠をかけ(茶筒でいうと本体側)、その上から入れ歯(茶筒でいうとふた側)を装着することで安定させるのです。

入れ歯が外れにくいことでしっかり噛めることに加え、上顎・下顎に接触する部分が少ないため、発音障害を防げるという特徴があります

コーヌス義歯についてさらに詳しく知りたいという方は、当院HP「コーヌス義歯とは」のページを参考にしてみてください。

 

金属床義歯

金属床義歯は、上顎・下顎にあたる主要部分を金属で作ります。

保険適用で作る入れ歯は、上顎・下顎にあたる主要部分・いわゆるピンク色の部分をプラスチックで作ります。

プラスチックで作る場合、強度を確保するために1.5mm~2mm程度の厚みがなければなりません。

入れ歯が厚くなると、その分違和感も出やすく、喋りにくい原因となってしまいます。

 

一方、金属床義歯はプラスチックで厚みを作らなければならないポイントを金属で作ります。

金属はプラスチックよりも強度があるため、プラスチックよりも薄くすることが可能になるわけです。

具体的には約3分の1から4分の1くらい厚みを減らすことができます。

入れ歯が薄くなることで違和感もなくなり、喋りやすくなる可能性が十分にあります。

金属床義歯についてさらに詳しく知りたいという方は、当院HP「金属床の入れ歯」のページを参考にしてみてください。

 

喋りやすい入れ歯を作るために当院が行なっていること

当院が喋りやすい入れ歯を作るために大切にしていることを二つピックアップしてご紹介します。

この記事で紹介する内容以外にも大切にしていることがあるため、当院の取り組みについて詳しく知りたいという方は、当院HPの「入れ歯について」のページをご確認ください。

 

綿密なカウンセリング

当院では、治療前の検査・カウンセリングをとても重要視しています。

このカウンセリングでは、患者様ごとのお口の状況とお悩みを整理し、しっかり把握するように努めています。

具体的には「入れ歯をすると喋りにくい」という悩み以外にも「入れ歯をすると痛くて噛めない」「入れ歯を使っていたら他の歯がぐらついてきた」など患者様ごとに入れ歯を使用することで感じている悩みが違うため、今まで使っていた入れ歯の問題点を的確に把握するようにしているのです。

 

当院ではカウンセリングを通して患者様のお悩み・ご希望をしっかり伺い、患者様のお口に合わせて最適な入れ歯を提案するようにしています。

 

必ず治療用義歯を作成

当院では、入れ歯治療を行う際に必ず治療用義歯を作成するようにしています。

治療用義歯とは簡単に説明すると、仮の入れ歯のことです。

なぜ仮の入れ歯を作るのかというと、新しい入れ歯を入れた際に不具合が出ないようにするためです。

患者様の顎を動かす筋肉や舌を動かす筋肉・歯ぐき・下顎の関節などが長い間悪い位置で機能していた場合、新しい入れ歯を入れても正しく機能できず不具合が生じるリスクが高くなります。

そのため、当院では仮の入れ歯を用いることでこれらの組織が正しく機能しているか、噛み合わせの高さや顎の位置にずれがないか確認するようにしているのです。

また、患者様には治療用義歯を使用していただくことで、顎が適正な位置で機能できるようリハビリ装置としても使ってもらうようにしています。

このように仮の入れ歯を用いて、入れ歯を入れるのに問題の無い環境を整えた上で、不具合の出にくい本物の入れ歯を作るようにしているのです。

 

まとめ

入れ歯をすることで喋りにくいと感じている方は、喋りにくいと感じる原因を把握し、原因に合わせた対処を講じてみましょう。

 

・入れ歯に慣れていない→発音トレーニングをする

・入れ歯が分厚すぎる→入れ歯を削って薄くしてもらう

・入れ歯と歯の間に不必要な隙間がある→入れ歯の形を整えてもらう

 

何をしても改善できない場合、下記の選択肢を検討してみることもおすすめです。

 

・インプラント治療を検討する

・自費の入れ歯を検討する

・セカンドオピニオンを検討する

 

当院では入れ歯治療に力を入れており、喋りやすい不具合の少ない入れ歯を作製するために綿密なカウンセリングと治療用義歯を作る取り組みを大切にしています。

 

「入れ歯をすると喋りにくくて困っている」

「喋りやすい入れ歯に変えたい」

このようなお悩みを抱えている方は、いしはた歯科クリニックへご相談ください。

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