部分入れ歯の若い人はいる?ブリッジとの比較やバレにくい入れ歯も紹介
公開日:2023/02/06
「部分入れ歯をしている若い人っている?」
「部分入れ歯とブリッジ、若い人はどちらで治療することが多い?」
若くして歯を失ってしまった方のなかには、このような疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
また、若いのに部分入れ歯をすることについてみじめに感じたり、恥ずかしいと感じていたりする方も多いでしょう。
前提として若い人でも部分入れ歯をしている方はいます。
加えてどのような治療を選ぶべきかは何を重視するかで変わり、決して若いのに入れ歯をしていることについて恥ずかしく思う必要はありません。
この記事では、部分入れ歯を検討する若い人によくある不安・疑問に回答し、周りにバレにくい部分入れ歯やブリッジと比較してどちらがおすすめか解説しています。
この記事を読むことで、部分入れ歯に関する不安や悩みを解消するきっかけになるかもしれません。
・部分入れ歯を検討していて不安がある方
・部分入れ歯とブリッジどちらで治療すべきか悩んでいる方
ぜひ参考にしてみてください。
1.若い人で部分入れ歯をしている人はいる?
年齢の若い20代・30代・40代の方でも、部分入れ歯にしている人は一定数いらっしゃいます。
しかし、入れ歯と聞くと高齢の方が使用するイメージを持つ人が多いことから、若いのに入れ歯をするのは抵抗があったり、自分以外に若い人が入れ歯を使用しているイメージ自体もてなかったりする場合もあるでしょう。
このような方に知っていただきたい調査結果があります。
平成28年に厚生労働省がおこなった「歯科疾患実態調査」によると、10代から何らかの理由で歯を失っている人がいる状況を確認できます。
具体的には、下記です。
・20歳から24歳で永久歯を失ってしまっている方の割合が2.9%
・25歳から29歳で8.1%
・35歳から39歳では20.5%
割合としては多くないものの歯を失っている方がいるのです。
また、部分入れ歯をして欠損歯を補っている方については、30代の方から利用している方がいる事実を確認できています。
20代の方は確認できないものの、平成28年以降で増えている可能性は十分考えられるでしょう。
ブリッジやインプラントなどの治療を選ぶ方がいるものの、若い人でも一定数部分入れ歯を使用している現状があるのです。
参考:厚生労働省「H28歯科疾患実態調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-01.pdf,(2023.1.25)
2.若い人の部分入れ歯に関するよくある不安・疑問
若い人が部分入れ歯を検討するにあたり、下記のようなお悩みを抱え、不安に思っている方が多いように感じます。
・部分入れ歯をしていると周りにバレるのではないか
・部分入れ歯は他の治療より不便に感じることが多いのではないか
これらの不安や疑問に対して、回答をしていきます。
※さまざまな見解があると思いますので、一つの考え方として参考にしてみてください。
2-1.部分入れ歯をしていると周りにバレる?
ほとんどバレることはないと思います。
みなさんは普段生活をしているなかで、「この人は部分入れ歯をしている」と瞬時に見極められていますか?
おそらくほとんどの人が気付かない、注視すらしていないと思います。
実際、歯が命といわれている芸能人でも入れ歯を使用している方がいらっしゃいます。
自ら公表されている方は、女優の安達祐実さんやデヴィ夫人がいらっしゃるのです。
自然な口元に見えるので、この記事を読んで初めてこの方々が入れ歯を使用していると知った方も多いのではないでしょうか。
最近では部分入れ歯の質が上がり、目立ちにくい部分入れ歯が作れるようになっています。
そのため、部分入れ歯を使用したからといって、周りにバレないようにできるのです。
ただし、部分入れ歯をしてもバレないかどうかは、どのような種類の部分入れ歯を選ぶかにもよります。
保険適用の部分入れ歯では、金属のバネ部分を他の歯にかけるのでそのバネが目立ってバレることもあるかもしれません。
バレにくい部分入れ歯を希望される際は、自費で作る入れ歯をおすすめします。
具体的にはこのあと、「3.バレにくいおすすめの部分入れ歯」の項目で解説します。
2-2.部分入れ歯は他の治療より不便?
何を不便に感じるかによります。
たとえば、部分入れ歯は基本的に毎食後歯磨きのときに外して、部分入れ歯を清掃することが求められます。
これは虫歯や歯周病などの口内トラブルから、お口の健康を守るために必要な流れです。
毎食後歯磨きをする習慣がなければ、面倒に感じたり不便に感じたりする方もいるでしょう。
ただ、上記については慣れる・習慣にすることで不便に感じなくなるケースもあります。
他には部分入れ歯を口に入れていると違和感があるケースも多く、食事や会話の際に不便と感じる方もいるかもしれません。
上記は、自分の口内にあった入れ歯を作製してもらうことで解決できる点でもあります。
なるべく違和感の少ない入れ歯を作ってもらうためにも、保険適用の入れ歯だけでなく自費の入れ歯も視野に入れて検討できると良いでしょう。
なぜ自費の入れ歯も検討すべきかについては、当院HPの「保険の入れ歯で本当に十分?選び方や自費が良い理由も解説」で紹介しておりますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
3.バレにくいおすすめの部分入れ歯
周りにバレにくいおすすめの部分入れ歯は、自費で作る下記の種類がおすすめです。
・ノンクラスプデンチャー
・エステショット義歯
それぞれ解説します。
3-1.ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは、部分入れ歯のバネ・金属の留め具がない入れ歯のことです。
金属のバネを使わず、歯茎の色に似た弾性の高い樹脂を使用し、欠損歯の周りをおおうような形で入れ歯を固定します。
金属を使用せず審美性の高い樹脂を使用しているので、周りから気付かれにくく人気の入れ歯です。
ただし素材の特徴柄、寿命が短い傾向にあり3年程度で作り直しになるケースが多いです。
3-2.エステショット義歯
エステショット義歯は、ノンクラスプデンチャーの一つです。
エステショット義歯は、ノンクラスプデンチャー同様歯茎の色に似た弾性の高い樹脂を使用し目立ちにくい利点がありつつ、金属も併用して更なる利点を生み出しています。
具体的には、より違和感の少ない入れ歯を作ることが可能になっている点です。
樹脂は弾性が高いという利点がある反面耐久性は高くないため、簡単に壊れないように厚みを持たせて作る部分もあります。
この厚みがほんの数mmの厚みでも、口に入れたときに違和感は出てしまうのです。
一方、エステショット義歯では、樹脂で厚みをもたせて作らなければならない部分に金属を使用し、金属の耐久性を利用して薄く違和感の少ない入れ歯を作ることが可能です。
この他にも部分入れ歯には種類があります。
具体的には当院HPの「部分入れ歯の種類や費用は?保険適用で目立たないものはある?」で解説していますので、気になる方はぜひご確認ください。
4.部分入れ歯とブリッジではどちらがおすすめ?
患者様の口内状況や希望する条件によって、どちらがおすすめの治療になるかは変わります。
また、口内状況によってブリッジでは治療を受けられないケースもあるため、注意が必要です。
具体的には、下記の事項に当てはまるとブリッジでは治療できません。
・4本以上歯を連続して失っている
・支えとなる奥歯を2本以上連続して失っている
・支えとなる歯が健康でない(グラグラしている・虫歯であるなど)
上記に当てはまる場合は、部分入れ歯かインプラントを検討しましょう。
ブリッジができない条件に当てはまらず、抜けた歯が1本程度であればブリッジでも良いかもしれません。
ブリッジは入れ歯のように取り外す必要がなく、天然歯と同じように管理ができるため、部分入れ歯より不便さを感じにくい可能性もあります。
ただし、長い目線で考えたときに注意は必要です。
ブリッジは支えとするために健康な歯を削る必要があります。
歯を削るとその削った部分は二度と再生しません。
さらに、その分歯の寿命にも影響することを把握しておく必要があります。
健康な歯を削り、その歯が脆くなってしまうと、歯をさらに失ってしまうリスクが上がるので注意しましょう。
また、ブリッジの寿命は7〜8年程度といわれています(個人差はあります)。
一方、自費の入れ歯では当院で治療を受けていただいている方は、基本的に作製後ずっと使い続けていただいております。
寿命を考えたときに、若いうちから長く使うことを考え、入れ歯にするかブリッジにするか、どちらを選ぶべきなのか考えることも大切でしょう。
5.まとめ
部分入れ歯を使用している若い人は、一定数いらっしゃいます。
部分入れ歯を使用中であることについて周りにバレたくないという方も、最近では目立ちにくく快適に使用できる入れ歯の種類が増えているのでご安心ください。
ただし、目立ちにくく快適な部分入れ歯を希望するのであれば、歯科医院選びは重要です。
なるべく入れ歯作りに精通している歯科医院を選んで、相談してみることをおすすめします。
久喜市にあるいしはた歯科クリニックでは、自費の入れ歯作りに力を入れており、経験豊富な院長が治療を担当します。
目立ちにくい部分入れ歯で治療をご希望の際は、久喜市にあるいしはた歯科クリニック様へお気軽にご相談ください。
KAZUKI.ISHIHATA